ベンチマークUbuntu3.16kernel対OSX10.9.4on MacBookAir
2015/11/04
Phoronixの記事を和訳
ベンチマーク対決Linux VS Mac OSXについてのベンチは久しぶりになった。
今回HaswellベースのMac BookAirで最新のOS X 10.9.4とUbuntu14.04LTSと開発中のkernelを3.16にアップグレードしたもの3つを比較。
テスト環境
1
CPU:Intel Core i5 4250U(dual-core HyperThreading定格動作1.30GHz, 2.60GHz Turbo)
メモリ:DDR3 4GGB
GPU:Intel HD Graphics 5000 (Haswell-ULT)
SSD120GB
OSX10.9.4 apple推奨のLLVM 3.4 SVNを提供するXcode動作。
2
Ubuntu14.04 LTS x86_64(同じMacBookAirでデュアルブート)
Xfceデスクトップ環境に Oibaf PPA for obtaining Mesa 10.3-devel
HD Graphics 5000のための最新のビデオドライバ
3
2の環境のストックkernelから同スタックにて開発中の3.16kernelにアップグレードしテスト
テスト中にハードウェアの変更はない。
全てのOSX,LinuxベンチマークはOpen-source PhoronixTestSuiteを使用して行われた。
クロスプラットフォームコンパイルベンチを使ってdisk/ファイルシステムを検証。
ストックのext4ファイルシステムを搭載したUbuntu14.04LTSはOS X 10.9.4のJournaled HFS+ ファイルシステムよりはるかに早かった。
またOSXとLinuxで共にネイティブ動作するOpenGLゲームベンチでもOSXのIntel OpenGLドライバよりopen-sourceのIntel Linuxグラフィックドライバが早かった。
OSXのIntel Haswell OpenGLドライバは以前Intel Linuxドライバよりも早かった。しかし近頃はLinux kernelの最新のIntel DRMドライバとユーザースペースのMesa OpenGLドライバは多くのワークロードにてOSXより早くなっている。
計算テストにおいてUbuntu14.04LTSはCore i5 MacBook Airにてとても遅かった。OSXよりも遅かったがkernel3.16ではとても高速に動作した。 CPUパフォーマンスドライバの違いがkernel3.13内のACPI CPUfreqドライバ(ondemand governor設定値)を搭載したUbuntu14.04に影響したと思われる。 しかしUbuntu Mainline Kernel PPAのkernel3.16ではIntel P-Stateドライバがデフォルトでperformance governorが設定されている。
この他のベンチマーク結果はPhoronix.comから
OSX10.10のオフィシャルリリース近くになったら新たにベンチマークをPhoronixにて掲載予定