ifconfigを置き換えるipコマンド早見表と訳

      2017/09/08




ifconfigを置き換えるipコマンド早見表と訳

ifconfigを置き換えるipコマンド早見表
皆さんおなじみのifconfigコマンドやnetstatコマンドは全てnet-toolsというパッケージ内に含まれています。

しかしnet-toolsは何年もメンテされていない状況で使用は非推奨となっています。

つまり馴染みあるifconfigやnetstatの使用も非推奨。

これは死活問題になりかねないので代換えとなるipコマンドの紹介です。

arpやifconfig,netstatなどのコマンドはそれぞれ独立したものでした。

ipコマンドではそれらがコマンドオプションとして統合され ip +オプションを入力することで同等の結果を得られます。

非推奨コマンド

置き換えコマンド ip + オプション

arp ip n (ip neighbor)
ifconfig ip a (ip addr), ip link, ip -s (ip -stats)
iptunnel ip tunnel
iwconfig iw
nameif ip link, ifrename
netstat ss, ip route (for netstat-r), ip -s link (for netstat -i), ip maddr (for netstat-g)
route ip r (ip route)

非推奨netstatコマンドと説明

置き換え

netstat -a or --all
.
リスニング中のソケットと非リスニングの両方を表示
ss -a or --all
netstat -A [family] or --protocol=[family]
.
どの接続が表示されるかアドレスfamilyを指定する。 [family] はコンマで分けられリスト化された inet, unix, ipx, ax25, netrom, ddpといったアドレスfamilyキーワードのこと。--inet, --unix (-x), --ipx, --ax25, --netrom, --ddp オプションを使うことで同じ効果を得られる。
ss -f [family] or –family=[family]
.
Families: unix, inet, inet6, link, netlink.
netstat -c or --continuous
.
表示された情報が止まるまで毎秒更新するようにnetstatを設定する
明記なし
netstat -C
.
routeキャッシュからルーティング情報を表示する
ip route list cache
netstat -e or --extend
.
レベルが上げられた詳細を表示。 細部まで表示するには(--eeとして)二度入力。
ss -e or --extended
netstat -F
.
フォワードインフォメーションデータベース(FIB)からルーティング情報を表示する。
明記なし
netstat -g or --groups
.
IPv4とIPv6のmulticastグループメンバーシップ情報を表示。
ip maddr, ip maddr show [interface]
netstat -i or --interface=[name]
.
全てのネットワークインターフェイスまたは [name]
を指定してテーブルを表示。
ip -s link
netstat -l or --listening
.
リスニング中のソケットだけ表示(netstatはデフォルトで省略されている).
ss -l or --listening
netstat -M or --masquerade
.
マスカレード接続リストを表示(接続はNATにより改変される。)
明記なし
netstat -n or --numeric
.
シンボリックホストやポートまはたユーザー名を断定しようとする代わりにアドレスを数字表示(DNSトランズレーションはスキップ)
ss -n or --numeric
netstat --numeric-hosts
.
ホストアドレスを表示するがポートやユーザー名の解決には影響しない。
明記なし
netstat --numeric ports
.
ポート番号を表示するがホストやユーザー名の解決に影響しない。
明記なし
netstat --numeric-users
.
数時でユーザーIDを表示するがホストやポート名の解決に影響しない。
明記なし
netstat -N or --symbolic
.
数字表現の代わりにシンボリックホスト,ポート,ユーザー名を表示。Netstat はこれを標準で行う。
ss -r or --resolve
netstat -o or --timers
.
ネットワーキングタイマーに関連する情報も含まれる。
ss -o or --options
netstat -p or --program
.
どのソケットがプロセスID (PID)やプログラム名に属するか表示
ss -p
netstat -r or --route
.
カーネル ルーティングテーブルを表示.
ip route, ip route show all
netstat -s or --statistics
.
各プロトコルの統計サマリーを表示
ss -s
netstat -t or --tcp
.
TCPだけを表示するため結果をフィルターする。
ss -t or --tcp
netstat -T or --notrim
.
トリミングロングアドレスを止める。
明記なし
netstat -u or --udp
.
UDPだけ表示するため結果をフィルターする。
ss -u or --udp
netstat -v or --verbose
.
Verbose出力する。
明記なし
netstat -w or --raw
.
rawソケットだけ表示するため結果をフィルターする。
ss-w or --raw
netstat -Z or --context
.
SELinuxが有効であればSELinuxの情報を表示。SELinux実行中のホストで全てのプロセス及びファイルはセキュリティー関連情報を表示するとレーベルされる。
この情報はSELinux contextと呼ばれる。
明記なし

元記事は2011年のものです。現在2014年で未だに多くのlinuxでifconfigが使える状況なので代換えとなるipコマンドを学ぶ時間はまだありそうですね!
Deprecated Linux networking commands and their replacements

参考動画として前回の記事ArchLinuxインストールしてみよう!part1にて動画の途中30秒付近でipコマンド使用してみました。使い勝手は良好です。

あとがき

今回訳にあたってカタカナ表記か完全和訳かnetstatコマンド説明文に手こずりましたが力技で訳。皆さんのお役に立てれば幸いです。
以上。
更新:2014年9月9日 日本語訳を修正。







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